これまでの為替介入の概要
2024年4月29日の祝日10:30~10:45の間に、ドル円は160円台の大台突破をしたのですが、
それから3時間後、日銀の1回目の為替介入によって155.2円まで一気に5円も値を下げました。
その翌々日の5月1日、157.9円にまで回復した所を閉場寸前に再び2回目の介入を行い
157円台から153.0円へと4円以上の値を下げました。
翌日の5月2日156.2円まで急反発したドル円は、
3回目の介入となるステルス介入により153.02まで値を下げ、
その翌日5月3日の雇用統計で一時151.9円の値を付けました。
5月4日執筆現在、152.9円辺りで推移しています。(※値には誤差有)
円が買われる要素は無いが
為替は変動相場制で市場での需給に応じて自由に決めるという
ルールが有る以上、為替介入はフェアーでは無いと言う
投資家の意見もあり、日本は介入を控えていましたが
1ドル160円台を付け、流石にしびれを切らしたのか
為替介入に踏み切りました。
結果として、ドル円は153円辺りまで下落しました。
しかし、今後も為替介入を続けるかと言うと、
投資家からの不信感、他国からの為替操作国認定などを
避ける為に、表立った為替介入は、後1回程度しか出来ないのではないか?
とも思います。
日米の金利差を考えても、
今後、
大きな地政学リスクが発生するとか、
日本の金利が大きく上がる、
米国の金利が大きく下がる,
米国のインフレ率が下がる。などが無いと、
現状では、このまま一般市場で円が買い続けられる要素というものは、
今の所は無いと思います。通常の発想なら・・・・
インサイダー取引?
日本の金融機関の一部の人間には、為替介入が事前に判っているとの情報も。
これは、裏を取った話では無いですが高橋洋一さんのこんな発言も。
確かに、日本の外貨準備金は群を抜いています。
それは、今までどれだけ為替介入をしてきたのかと言う
裏付けにもなります。
今後、ドル円はどう立ち回るか?
現在までのチャートを見て見ると151円までは容認しているようなので
150円~160円の間はいつ為替介入が有ってもおかしくないし
介入する資金は潤沢に有ります。
しかし、今回のようにあからさまな為替介入は、
投資家の反感を買ったり、為替操作国認定のリスクを考えると
乱発は出来ず、しかし、円売り圧力は変わらない事から
ステルス介入しか出来ないと考えると、148円~155円のレンジへと
移行していくと考えられます。
自然発生する円買いの力は抑えられませんから、
上がればステルス介入が続けられるのではないでしょうか?
投資家としては、ドル円は、上に上がれば叩かれる
でも、下にも大きくは下がらないと言う相場が、
しばらく続きそうな気がします。
今後、米国大統領選や日本の選挙までは、
下も限定的と考え、
下がったら自然発生する上昇で取り、
大きく上は目指さないというエントリー方法になりそうです。
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